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幸せひとつ

写真のこのクラスでは、「親子で一緒にお稽古しませんか」をやってみている生徒さんが3組。お子さんが稽古をしている間、保護者の方は、仮名を書いたり、漢字かな混じり文を書いたり、古典の臨書をしたり。

入会したばかりの親子ペアのお母さんから、「この子、くるくる筆を回しちゃうんです」。ちっとも困った様子じゃなくて、我が子の新しい一面を発見した笑顔でした。同じ時空間を大切なときとして共有していないと、発見できないものですね。日頃の生活の中では、見ることのできなかった一面ではないでしょうか。語りかけるお母さん。「◯◯ちゃん、先にうまくならないで」

お母さん、筆をくるくる回してしまう感覚がある時にしか書けない字がありますよ。半年後に「もう一度この字を書いて」と言っても、もう書けない。時の流れって得るものばかりでなく、刹那に去り行くものも多いのですね。「ゆう」はそんな”瞬間(とき)”も大切にしています。

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